ライジングサン英語学校のクラスの準備から教え方についてお話しします。
僕が教えるときは、必ず教科書を使います。
質の良い教科書であることがとても重要です。
良い教科書とは?
僕は、生徒の学習に効果的な教科書を、世界中の教科書から選んでいます。
各ユニットのテーマ、新出単語、文法の内容や意味を分かりやすく伝えられる、たくさんのイメージ・イラストがあるものを選んでいます。
イメージのおかげで、生徒たちは簡単に頭の中で内容について想像することができます。
コンテンツが面白いのも大切です。思わず知りたくなる現実の世界の話題や面白くて夢中になれるアクティビティがあるものを選びます。
世界には、本当に最近の話題やニュースを扱った教科書や無料のオンライン学習用コンテンツも利用できる、良質な教科書が多く出版されており、その中から生徒のレベルや年齢、関心にあったものを選ぶことができます。
レッスンの準備
続いて、僕がどうやってレッスンを準備するかについてお話しします。まず、クラスの生徒の英語レベルについてよく考えます。この教科書は難しすぎないか、簡単すぎないかを確認します。
それで、クラスの中に今回の内容を難しく感じそうな生徒がいる場合は、理解を助ける教材やアクティビティを作ります。こうすることで、レベルを落とすことなく、生徒たちに新しい課題に取り組んでもらうことができます。
ダイレクトメソッド
もちろん、僕が単語や文法を教えるときは、英語だけを使います。
英語と日本語ではダイレクトに訳せない言葉が多くあります。例えば、「頑張って」とか「お疲れ様でした」とかです。ほかにも、「わがまま」や「selfish」のように英語と日本語では文化的な背景が違うため、ダイレクトに訳せそうでも意味合いが異なってくる(誤解を生むような)言葉もあります。
英語だけで英語を学ぶダイレクトメソッドが、一見難しそうでも、英語習得の近道なのは、こういう理由です。
英語だけのクラスを行うために、僕はたくさんのイメージやストーリー性の高い教材を使って、その英単語やフレーズを日本語なしで想像できるようにしています。
最初の数回は聞き取れない…と不安を感じる生徒さんも、そうやって学んでいるうちに聞き取れるようになって、レッスンが楽しくなってきます。
アクティブラーニング&コミュニカティブアプローチ
僕の教え方は、アクティブラーニングとコミュニカティブアプローチに基づいています。
アクティブラーニングとは、先生が話をする時間より、生徒たちが自ら発言・考えて学んでいく時間をより多くするレッスンのことです。
コミュニカティブアプローチとは、ドリル(問題)の正しい答えを言えるようにするのではなく、レッスンの終わりに習った知識で自分たちのことを話せる(表現できる)ようになることを目的としたレッスンのことです。
レッスンは、
1.自分の考えや経験をオリジナルの英文を作ってクラスメイトに伝える。
2.相手はそれを聞いて、自分なりの考えや経験からで意見を返す。
という双方向のやりとりで終わります。この自己表現の楽しみを味わうことが、コミュニカティブアプローチのすばらしい点であり、僕のレッスンをユニークで楽しいと感じてもらえている理由の一つだと思います。
日本の学習者に共通の問題が、「聴きとれない」「話せない」ですが、それをしっかりカバーするレッスンを行っています。
マラー サム